独政府、ロシアに対して独議会選挙前のハッカー攻撃停止を要求
ウクルインフォルム
ドイツ連邦政府は、ロシア連邦政府に対して、9月26日に予定されている独議会選挙を前に、ロシアから行われているハッカー攻撃を速やかに停止するよう強く要求している。
6日、アンドレア・ザッセ独外務省報道官が発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ザッセ報道官は、「ドイツ政府は、この受け入れられないアプローチを、ドイツ連邦共和国の安全と民主的意思の発露プロセスへの脅威、さらには、二国間関係を損なわせる深刻な要因だとみなしている」と発言した。
同報道官は、ドイツ政府は、ロシア政府に対して、サイバー空間における危険な活動を速やかに停止するよう強く要求していると指摘し、ドイツ政府は9月2、3日にベルリンにおいて開催された独露政府間ハイレベル安全保障政策グループ会合の際に、同要求をロシア政権の代表者に直接伝えたことを喚起した。
また、報道官は、現在この「絶対に受け入れられない振る舞い」に関する詳細な緊急調査が行われているとし、ドイツ政府は、「更なる方策」を取る権利を維持していると伝えた。
これに先立ち、ドイツでは、同国議会議員や関係者の電子メールへのアクセスを得ることを目的としたハッカー攻撃に関して、議員が今年に入って3回、ドイツ当局から警告を受けていたことが報じられていた。今回のドイツ外務省の発表は、同報道を裏付けるものとなる。ドイツ特殊機関が念頭に置いているのは、おそらくロシアのハッカーグループ「ゴーストライター」であり、このグループは、数か月前にドイツ議会議員へフィッシングメールを送っている。このロシアのハッカーグループの背後には、ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)がいるとされ、ハッカー攻撃で得られた情報は、ドイツ有権者の加賀絵に影響を与え得る偽情報(フェイクニュース)を作成するのに用いられる可能性があるとみられている。