ゼレンシキー宇大統領、ショルツ独首相のプーチン氏と電話会談を改めて批判
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、ショルツ独首相がロシアのプーチン氏と電話会談を行ったことにつき、制裁と外交によるプーチン氏の孤立はウクライナを強め、ロシアを弱めるものだと発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウを訪問したショルツ独首相との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は、プーチンの制裁や外交などによる孤立はウクライナを強め、ロシアを弱めるものだと思っている。私は、欧州や、他の場所でも、最初の対話の後、様々な理由で2回目、3回目、5回目(編集注:のプーチンとの対話)が起こり得ると思っている。その後、実質的なプーチンの承認の波が生じ得るのだ。思うに、それはウクライナを強めるものではない」と発言した。
そして同氏は、ショルツ氏は自身に対してプーチン氏との電話会談実施の以降を事前に伝えていたとしつつ、「同様に、ショルツ氏は私のそのことに対する態度を言っていた」と指摘した。
その上で同氏は、「私たちはドイツとの間で、相違よりも共通することの方がはるかに多い。本件に関しては、私たちの間では、異なる見解としておこうではないか」と発言した。
これに先立ち、ドイツのショルツ首相は11月15日、ロシアの首脳プーチン氏と電話会談を行い、ロシアの侵略戦争を非難した上で、戦争の終結と軍の撤退を要請し、さらにウクライナとの協議実施の準備を示すよう呼びかけていた。
ゼレンシキー大統領は、同電話会談を否定的に評価していた。