ルッテ・オランダ首相、ウクライナ訪問 ゼレンシキー大統領と露軍集結など協議
ルッテ首相がゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。
ルッテ氏は、「オランダは、ウクライナに対する更なる侵略は深刻な結果をもたらすと、全くもって明確に述べている。欧州連合(EU)では、私たちは、強力な制裁パッケージの準備で米国と連携している。オランダは、できる限りウクライナを支えていく。私たちは、サイバー攻撃撃退のためのものをはじめ、支援を提案している」と発言した。
同氏はまた、ウクライナ東部の緊張緩和のための唯一の解決方法は外交だとし、「あらゆる努力は、エスカレーションと緊張を解消するために行われなければならない。私は、緊張緩和の唯一の解決方法は外交だと思っている。ロシアと米国、ロシアとNATO、ウクライナ、ドイツ、フランスのノルマンディ・フォーマットの国々の間で続けられるべき対話である」と強調した。
ゼレンシキー大統領は、ルッテ首相との会談の内容につき、「私たちは今日、大半の時間をウクライナの安全保障、私たちの国境の治安、私たちの国の経済に影響を与える安全保障について割いた」と発言した。同氏は、オランダ首相のウクライナ訪問は17年ぶりであること、また訪問がウクライナが支持・支援を必要としている時に行われていることから、今日のルッテ氏の訪問は特別であると強調した。
さらにゼレンシキー氏は、「オランダ、そしてルッテ首相個人が私たちの主権と領土一体性を支持しており、クリミア脱占領を目的とした連携の準備があることに感謝している」と発言した。
また、ゼレンシキー氏は、ウクライナはオランダとの貿易・経済、投資協力を発展させることに関心があると伝えた。
その他、ゼレンシキー氏は、同記者会見後にルッテ氏と会談を続けるとし、「私たちはこれから会談を再開する。MH17操作が今日の個別の重要な議題だ。それは非常に大切だ。私たちは全ての詳細を話す。最近、欧州人権裁判所にて、関連裁判の公聴会が始まっており、私たちの国は、その問題で緊密な協力を続ける。特に、同悲劇の共同捜査チームの枠内での協力だ」と発言した。
なお、1、2日、オランダのルッテ首相とフックストラ外相がキーウを訪問している。
写真:大統領府