クレーバ宇外相、西側はロシアとの更なる書簡のやり取りは不必要と指摘
ウクルインフォルム
ウクライナのクレーバ外相は、西側諸国は安全保障問題についてロシアとの議論に深入りすべきではないとの見方を示した。
クレーバ外相が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クレーバ氏は、「ロシアは、実質的に攻撃的外交を選択した。攻撃的外交とは、圧力をかけ、議題を押し付け、質問を押し付ける外交だ。西側は、防衛的外交から攻撃的外交モデルへと移行すべきである。そうしてはじめて、ロシアを外交手段であるべき場所に据えることが可能となる」と発言した。
同氏はまた、ロシアが書面にて要求を提示し、それに対して北大西洋条約機構(NATO)と米国が書面で回答した、今回のプロセスの最初の局面は、問題のないものだったとしつつ、更なる書簡のやり取りは、西側にとって大きな過ちとなるだろうとの見方を示した。
同氏は、「ラヴロフは、彼らを対話に引き込んでいる。彼は書簡をばらまき、『説明しろ』と要求する。この局面は止められなければならない。西側はこの議論、追加的なロシアとの文通にのめり込んではならない」との見方を示した。
加えて同氏は、ロシアと米国・NATOの間の書簡やり取りが報道機関によりリークされたことについては、それは避け難いことだったとの考えを示し、「ロシアは、機密の大臣間の外交的やり取りを公開したことで、エスカレーションを進めた(編集注:10月の独仏外相とラヴロフ露外相のノルマンディ・フォーマットに関する外交やりとりの一方的公開のこと)。しかし、現在公開されているのは、それはもう自らの立場をオープンにするという政治的ゲームだ。つまり、ごらん、私たちはオープンだ、私たちは建設的だと言わんがためだ」と発言した。