ゼレンシキー宇大統領、トルコのクリミア・タタール民族支援に感謝
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、キーウ(キエフ)を訪れたエルドアン・トルコ大統領に対して、ウクライナの主権と領土一体性の支持と、クリミア先住民であるクリミア・タタール人の権利保護につき謝意を伝えた。
ゼレンシキー大統領がエルドアン・トルコ大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー大統領は、「私は、(エルドアン)大統領に対して、私たちの主権、私たちの領土一体性への堅固かつ一貫した支持、クリミア解放とクリミア住民の権利保護のためのクリミア・プラットフォームへの積極的な参加に感謝している。クリミア・タタール人へのサポートや、クリミアからの国内避難民のための住居建設についてのことだ。本件には、本当に進展がある。私たちは、もうすぐ結果が出る、ヘルソン、ミコライウ、キーウにおけるこの重要なプロジェクトが実現されると確信している」と発言した。
エルドアン大統領は、「対話の際、私たちは、私たちの同郷人、何よりも両国の間の歴史的友好の橋を形成しているクリミア・タタール人について話し合った。私たちは、私たちの同郷人のための共同プロジェクトについて、あらゆる詳細とともにレビューを行った」と発言した。
エルドアン氏はまた、両国間のハイレベル戦略評議会会合と自由貿易圏協定の署名は、両国間戦略的パートナーシップ進展の象徴であるとし、その強化への期待を表明した。
なお、2020年2月、ゼレンシキー大統領は、ウクライナはトルコとの間でクリミアに隣接する南部ヘルソン州に、被占領地から避難するクリミア・タタール系家族の500以上の世帯向けの住居を建設することで同意したと発表していた。その後、2021年4月10日、ゼレンシキー大統領は、両国政府間で関連住宅建設分野の合意に署名が行われたことを報告した。クリミアからの避難民向け住宅は、現在の計画では、ヘルソン、ミコライウ、キーウに建設される予定。