ウクライナ外務省、ロシアによる黒海・アゾフ海・ケルチ海峡一部の封鎖に抗議
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は、ロシア連邦が軍事演習実施を口実に黒海・アゾフ海・ケルチ海峡の一部を封鎖する決定を採択したことにつき、強い抗議の意を表明した。
10日、ウクライナ外務省広報室が関連声明を発出した。
外務省は、今回の封鎖は前例のない広範囲が対象となっており、黒海・アゾフ海の航行を実質的に不可能とするものだと指摘し、国際航行が著しく複雑になることから、ウクライナの港をはじめ、ウクライナに経済的・社会的な被害をもたらしうるものだと指摘した。
声明には、「ロシア連邦による、ウクライナに対するハイブリッド戦争の一部としての類似の攻撃的行動は、看過し得ない。それら行動は、国連憲章、国連総会決議、国連海洋法条約をはじめとする、国際法の規範と原則をあからさまに無視していることを示すものである」と書かれている。
外務省はまた、ウクライナは、そのようなロシア側の行動が然るべき評価と対応を受けるよう、パートナー国、とりわけ黒海地域の国々とともに行動していくと伝えた。
これに先立ち、10日、ロシア連邦南部軍管区広報室は、北方艦隊とバルト艦隊の大型揚陸艦6隻からなる部隊が、ウクライナ領被占領下セヴァストーポリに到着したと発表していた。
また、ニュースサイト「黒海ニュース」の編集者であり、ウクライナの黒海地域研究者として知られるアンドリー・クリメンコ氏は、フェイスブック・アカウントにて、今回ロシアが海上軍事演習で封鎖する領域を示した地図を公開した。演習は、2月13日から19日まで続くとのこと。