ドイツはNATO不拡大を約束しなかった=テルチク元独首相外交補佐官

ドイツはNATO不拡大を約束しなかった=テルチク元独首相外交補佐官

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コール元独首相の外交顧問を長年勤めたホルスト・テルチク(Horst Teltschik)は、冷戦の終わりにNATOが東方への不拡大を約束したとする最近のプーチン露大統領の発言を否定した。

テルチク氏が独DWへのインタビュー時に発言した

テルチク氏は、当時コール首相とゴルバチョフ・ソ連大統領とシュワルナゼ・ジョージア外相との全ての協議に同席した人物。テルチク氏は、「NATO拡大に関しては、どの段階にも、一切の約束、一切の議論はなかった」と発言した。

続けて同氏は、「ソヴィエト側の唯一の条件だったのは、(ドイツ)再統合後にかつてのドイツ民主共和国(東ドイツ)には、ドイツ連邦軍以外のNATO軍やNATOの施設は置かれてはならない、というものだった。そして、それは履行された。しかし、その先にはそんな約束はない」と発言した。

テリチク氏は、現在のロシア政権によるNATO不拡大要求が受け入れられないことは、ロシア大統領ともわかっていると思うとし、「私たちの理解における主権国家、民主的国家は、同盟に属したいかどうか、どの同盟に属すかを、独自に決めるものだ」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナ周辺の紛争について「非常に深刻」だと形容し、どのような出来事もエスカレーションを誘発し得る状態だと指摘した。また、現在のように、双方の勢力が限りなく接近していると、不慮の事件が起こるリスクが非常に高いとし、そのため、現在の第一の課題は、双方の引き離しに合意することだとの考えを示した。

同氏はまた、ロシアによるウクライナの侵攻は、独露間ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」の終わりを意味するとし、「事態が軍事侵略に到達すれば、そのプロジェクトは生き残れない」と発言した。同氏は、西側の首脳たちは、すでにロシアに対して、同国が隣国に侵攻した場合、新たな制裁が同パイプラインを脅かすと明確に伝えていると指摘した。

写真:picture-alliance / picturedesk.com / C. Muller


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