独仏宇露4国協議、次回は3月=独政府
11日、ヘーベシュトライト氏が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ヘーベシュトライト氏は、「次の同レベルの会合は、3月に予定されている。その前に、三者コンタクト・グループ(TCG)会合が開かれなければいけない」と発言した。
10日のベルリンにおけるノルマンディ・フォーマット首脳補佐官級会合について、ヘーベシュトライト氏は、「中間的ステップだ」と形容した。また同氏は、協議自体は「困難」であったとし、立場の違いを近づける試みは「慎重」に行われていると指摘した。同時に、関係者が対話をしていること自体は、肯定的に評価した。
同氏はまた、重要なことは、全ての参加者がミンスク諸合意を認めていることと、その履行のために作業を継続する準備を認めたことだとし、「今は、関係者が前進し始めることを期待しなければならない」と発言した。また、ドイツはそのためにあらゆることを行っていると補足した。
その他同氏は、近々、ノルマンディ・フォーマットの首脳会談は予定されていないとしつつ、しかし「情勢の展開が時にダイナミックとなる可能性はある」とも指摘した。
これに先立ち、10日、ベルリンにて、独仏宇露4国からなり、ロシア・ウクライナ武力紛争解決協議を行う「ノルマンディ・フォーマット」の首脳補佐官級会合が開催された。会合は9時間以上に及んだ。ウクライナを代表したイェルマーク大統領府長官は、会合参加者は停戦とミンスク諸合意への支持が表明されたが、成果文書は採択されなかったと述べた。また、次期会合開催時期は未定ながらも「すぐに」開催されると発言した。
一方、ロシアを代表したコザク大統領府副長官は、会合後記者会見にて、次期ノルマンディ・フォーマット首脳補佐官級会合の開催については、三者コンタクト・グループ(TCG)協議の後に「TCGでの協議結果を考慮して」決められると伝えた。
なお、今回のノルマンディ・フォーマット首脳補佐官級会合は、1月26日のパリ会合に続き、今年2回目のものとなる。
ウクライナ東部におけるロシア・ウクライナ武力紛争は2014年から続いている。ウクライナや、日本を含むG7はじめ、欧米諸国は、ロシアが同紛争の当事者であると説明しており、ロシアに対して、ミンスク諸合意の履行を要求している。他方、ロシア政権は、自国は紛争の当事者ではないと主張し、ミンスク諸合意に関しても履行の義務はないと主張している。