1発の銃弾が戦争を引き起こすことがあり得る=ゼレンシキー宇大統領、情勢激化にコメント
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は19日、現在のドンバス地方での戦闘激化は、敵からの挑発であると発言した。
ゼレンシキー大統領がミュンヘン安全保障会議にてウクライナ東部の攻撃に関する質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「国境にあのような大量の部隊が集まっている時は、どのような挑発も非常に危険だ。1発の銃弾が戦争を引き起こすことがしばしばあり得る。そのため、非常に注意深くなければならない。リスクは非常に高い。例えば昨日、一時的被占領地にて、あたかも私たちの側から(砲弾が)飛んできたとか、露ロストフ州に何かが着弾したとか言って見せているものは、それらは全て挑発であり、真っ赤な嘘である。そこでは誰も亡くなっておらず、負傷者も一人もいない。彼らが自分のところで爆発させたり、発射したりしているという、非常に大きな冷笑的態度なのだ」と発言した。
同氏はまた、敵のそのような行為は初めてのことではなく、2015年から続いていることだと発言した。
さらに同氏は、ウクライナは間違いなく平和を求めているとし、自身はロシア大統領や西側のパートナー国に対して「私たちは協議の準備がある」と何度も話してきたと強調した。「プロジェクトを、フォーマットを、パートナーを選んで欲しい。私たちは準備ができている。私たちを砲撃しながら、同時に外交を提案することのどこに意味があるというのだ」と発言した。
なお、ウクライナ東部統一部隊作戦圏では、過去数日、ロシア占領軍からの攻撃が激しくなっている。ウクライナ統一部隊は、17日には60回、18日には66回の停戦違反が確認されたとし、19日には17時時点ですでに70回の停戦違反を確認しており、ウクライナ軍人が2名死亡、4名負傷したと発表した。