「ウクライナの欧州展望は明白」=マクロン仏大統領
マクロン氏は、「ウクライナにとっての欧州展望、欧州への道は明白である」と発言した。
同時に、マクロン氏は、ウクライナの早期加盟手続きに関しては、「私たちが、現在戦争状態にある国と、基準を一切見ることなく、加速的あるいは例外的手続きをとることができるか? それへの回答は、否、だ」と発言した。
記者から、ゼレンシキー大統領が、EUはより多くのことをすべきだと述べていたと指摘すると、マクロン氏は、現在のウクライナのように、勇敢さに戦っている時に「はるかに多くのこと」を得たい望むことは理解するとし、それは先週の飛行禁止区域設定の要請に関しても同様だと発言した。
その上で、マクロン氏は、「しかし、もう一度言う。私たちは軍事紛争の当事者ではない。しかし、私は、役に立ち得ることは全て行うという私たちの決意をもう一度表明する。その紛争が終わり、ウクライナに平和が戻ってくるようにだ」と発言した。
同氏はさらに、欧州を支えている3つの主要原則を強調した。1つ目は「ウクライナにとっての欧州展望は明白である(編集注:ウクライナの将来のEU加盟の意)」ということ。2つ目は、欧州によるウクライナとウクライナ人を支え続けたいという願望が明白だということ。3つ目は、欧州はすでに発動されている制裁に加えてさらに対露制裁を強化する準備があるということだと説明された。
これに先立ち、11日未明、欧州連合(EU)加盟国首脳からなる欧州理事会の非公式会合が開かれ、ウクライナのEUへの将来の加盟の展望を認める声明を採択した。他方で、欧州理事会は、ウクライナが求めていた同国のEU早期加盟プロセスについては見送った。これにつき、ゼレンシキー大統領は、ゼレンシキー大統領は11日、EU側からの「もっと強力な決定が必要だ」と発言していた。