独外相、ウクライナ人の人命以上にガス料金を心配する人々を批判
ベーアボック独外相が独議会での議論の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ベーアボック氏は、「私たちは、過去6か月、命を救うために私たちの外交の力を行使している。(中略)私たちは、毎分努力をしている」と発言した。
同氏はまた、国連を通じた裏方の熱心な仕事や、赤十字国際委員会(ICRC)を通じた人道回廊設置、国際原子力機関(IAEA)との核災害回避のための協力を挙げ、「それが外交であり、それは機能している」と強調した。
最近、ドイツの極右・極左勢力が開催している反政府でもについて、ベーアボック氏は、国民に対して、「ロシア政権に私たちの最大の力である団結と連帯を簡単に壊させてしまうことのないようにしようではないか。今は、私たちが隣り合って立っていなければならない瞬間だ」と呼びかけた。
同氏はまた、ウクライナやアフリカなどの人々の命より自らのガスや電気の料金請求書に重きを置いている人々の懸念を「シニカル以上だ」と指摘した。同氏は、そのような振る舞いはロシア政権の思う壺であり、侵略者を支持するものだと述べ、プロパガンダの犠牲者にならないよう、政府高官から一般市民までのあらゆるレベルでプロパガンダと対峙するよう呼びかけた。
加えて同氏は、現在の戦争の遂行は武器だけでもなければ、天然ガスや石油だけで行われているのでもないとし、さらに嘘と偽のナラティブによっても行われていると発言した。
その他同氏は、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)、G7といった影響力ある国際機構・グループのさらなる団結だけではなく、ロシアの侵略を非難した世界の141の国々のさらなる団結が重要だと強調した。同氏は、そのため、ウクライナにおける戦争で引き起こされた困難の克服のために、支援の必要な国々を助けることが重要だと指摘した。さらに、同氏は、ドイツにとっては、財政サポートを含めて、脆弱なパートナー国にとっての理想的なパートナーであることが極めて重要だと強調した。
写真:Getty Image