ウクライナをロシアと協議させるために私に圧力をかけている者はいない=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、欧州連合(EU)や米国の首脳の中で、ロシアと協議させることを目的に、自身に圧力をかけている者はいないと発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウを訪れたフォンデアライエン欧州委員会委員長との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
記者から、複数の報道機関が、欧州や米国の首脳がロシアとの協議開始につき圧力をかけている可能性につき質問されると、ゼレンシキー氏は、「誰がそれを公開しているのか私は知らない。私は、何のためにそれが行われているのかを知らない。私は、ウクライナ人すらメディアでそのテーマを支持しているということにつき、非常に不快に感じている。私はそのことに驚いている」と発言した。またゼレンシキー氏は、そのような情報を誰が何のために拡散しているのかわからないと強調した。
その上で同氏は、「しかし、私は、その責任、様々な協議に関する権限のある人として、あなた方に非常に率直に答える。皆が、私の立場とウクライナ社会の立場が一致していることを知っている。そのため、誰も現在私に圧力をかけていない。最初はそれ(編集注:圧力)はあった。戦争の当初や戦争まではそれはあった。今は、EUや米国などの私たちのパートナー国の首脳の中で、私たちにロシアと協議させて、何かしらをロシアに明け渡させることを目的に圧力をかけている者はいない。そのようなことはなかった」と発言した。
これに先立ち、複数の報道機関が、米国やEUの代表者がウクライナとの間で、ロシアとのあり得る和平協議について協議を始めたと報じていた。