ウクライナは「真の平和」と「安全の保証」を必要としている=ゼレンシキー宇大統領、トランプ米次期大統領との会談を総括

ウクライナは「真の平和」と「安全の保証」を必要としている=ゼレンシキー宇大統領、トランプ米次期大統領との会談を総括

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は8日、全面戦争期に戦場で4万3000人のウクライナ軍人が死亡、37万人が負傷したと発表した。

ゼレンシキー大統領が前日のトランプ米次期大統領とマクロン仏大統領との会談に関連する長文を投稿した

ゼレンシキー氏は、「全面戦争が始まってから、ウクライナは戦場での死亡で4万3000人の戦士を失った。負傷者への支援提供の37万の事例があり、それは、私たちの軍では約50%の負傷者が隊列に戻っていること、軽傷や再負傷をはじめ全ての負傷が確認されていることが考慮された数だ」と書き込んだ。

また、同氏は、ロシア軍の損耗については、戦死者19万8000人、負傷者55万人強、合計75万人以上の死傷者が出ていると伝えた。

そして同氏は、ロシア軍とウクライナ防衛戦力の間の重要な違いの1つは、前線医療の発展の水準だとし、ウクライナ軍の方が水準が著しく高いと指摘した。加えて同氏は、今年の9月以降、ロシアとウクライナの戦場での損耗の比率は、5:1〜6:1だとし、「彼ら(ロシア)は、世界の彼らへの圧力に耐えられなくなる前にできるだけ多くの領土を奪いたがっている」と指摘した。

その他同氏は、7日、エリゼ宮殿でマクロン仏大統領とトランプ米次期大統領と良い会談を持ったとし、「私たちは、ウクライナの戦場と、私たちの前線から韓国に至るまでのグローバルな情勢について重要なことを協議した」と伝えた。

その際同氏は、「私は、私たちにはロシア人がこれまでに行ってきたように、数年後に破壊することのない、公正かつ強力な平和を必要としている。それは、私たちの国と地域にとってだけ当然のことではない。私たちは、今ロシアがジョージアに対する複数回の戦争の後、同国をどのように屈服させようとしているかを目にしている。ロシアは今もモルドバを手放していない。今、ロシア人はシリアから逃げ出しているが、しかし、それは、彼らがそこで再び死をまきちらそうとはしないことは意味しない。ロシアの軍事プレゼンスはアフリカにすらあるし、目的は同じく不安定化だ」と指摘した。

そして同氏は、「そのため、ロシアとの効果的な平和と私たちが言う時、私たちは何よりも平和の効果的な保証についてのことを話さなければならない」とし、ウクライナ人は誰よりも平和を欲しているし、ロシアが私たちの大地に戦争を持ち込み、ロシアこそが誰よりも平和の可能性を破綻させたがっていると強調した。

その他同氏は、ロシアに拘束されている人々のことも忘れてはならないとし、2014年から拘束されている軍人、民間人もいると指摘した。そして、2022年2月24日以降、ウクライナは3935人をロシアから帰還させることができたとし、その内3767人が軍人、168人が民間人だと伝えた上で、「私たちは全員を帰還させねばならない」と訴えた。また同氏は、行方不明者についての真実も確立しなければならないと補足した。

同時に同氏は、ロシアによってウクライナから追放された児童のことも忘れてはならないとし、ロシア人自身が数十万人の児童を連れ去ったと話しており、ロシアは彼らをロシア領内に分散させており、彼らを帰還させることはもっとも困難なことだと指摘した。また、ウクライナの被占領地には少なくとも数百万人が残っていることも伝えた。

その上で同氏は、「これがこの戦争のありさまだ。紙と複数の署名で終わさせられるものではない。少なくとも保証のない停戦は、プーチンがこれまでにしてきたように、どんな瞬間にも再燃しかねないのだ。ウクライナ人の損耗がこれ以上出ないようにすることを保証するには、平和の信頼性を保証し、占領に目をつぶらないことが必要だ」と訴えた。

同氏は加えて、「私たちは皆、プーチンのことを非常によく知っている。彼は戦争に病んでいる。彼は自らのキャリアをチェチェンに対する残虐な戦争で始め、ずっと他の戦争を煽ってきた。彼を止めることができるのは、力のみ、世界の『平和のリーダー』となり得るリーダーたちの力によってのみだ。プーチンを止めるために、米国と世界中をあてにしている。唯一、彼が恐れているのが、アメリカと世界の団結である」と伝えた。

そして同氏は、「力による平和についてこそを、私たちは全ての私たちのパートナーと話ている。真の平和、ロシアが襲った人々と国が必要としてる措置と保証についてだ。戦争は、果てしないものであってはならず、平和のみが恒常的で信頼できるものでなければならない」と強調した。

これに先立ち、パリにて、ゼレンシキー宇大統領、トランプ米次期大統領、マクロン仏大統領が会談していた

トランプ氏は、会談後、ソーシャルメディアに、「ゼレンシキー氏とウクライナは合意を締結し、狂気を止めたがっている。彼らは馬鹿げたことに40万人の兵士を失い、さらに多くの市民を失った」と投稿していた。その際同氏は、「即時停戦があるべきで、協議が始まるべきだ」と主張し、「ウラジーミルのことを良く知っている。彼が行動すべき時だ。中国も助け得る。世界は待っている!」と書き込んでいた。

その他同氏は、同投稿にてシリア情勢についても書き込んでおり、ロシアはアサドを守ることに興味がなかった、彼ら(ロシア)はウクライナによりシリアでの全ての関心を失った、ロシア兵約60万人の兵士を失った、ロシアとイランは今弱体化していると指摘している。


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