ウクライナ人はアサドの監獄から出てくるシリア人を見て感動している=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がXアカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「今年の『人権デー』は、アサドの逃亡後に開けられたシリアの監獄と拷問部屋の凄惨な写真を伴っている。そこでは人々が長年にわたり辱められていた。男性も女性も。彼らは殴られ、拷問され、強姦されていた。何千何万の人々がその暴力工場を経験してきたのだ」と書き込んだ。
The “brave” Assad ran away to Putin. Where will Putin run away?
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) December 10, 2024
This year's Human Rights Day is marked by heartbreaking images of Syrian prisons and torture chambers, which were opened after Assad ran away. People have been humiliated there for many years. Men and women. They… pic.twitter.com/Dr3fHTk6pw
また同氏は、アサド政権は何十年にもわたり暴力にのみ基づいて存続してきたと指摘した。
加えて同氏は、「そして、プーチンが支援する全ての政権がそのような政権だ。私たちは、同様の監獄、拷問部屋、意図的な暴力、侮辱、殴打、強姦、その他の犯罪を私たちの領土で、ロシア侵略者が占領していたあらゆる自治体で目にしてきた」と喚起した。
そして同氏は、「ロシアは監獄国家であり、設置する監獄や拷問部屋のおかげでのみ他国から盗んだ大地を維持することができている」と強調した。
さらに同氏は、「ロシアの占領の開始と戦車と共に、常に弾圧と拷問が併存する。私たちは、ロシアの占領が先住民、ウクライナ最大のイスラム教徒コミュニティである、クリミア・タタール人や、ジャーナリスト、政治活動家に対する弾圧をもたらした、2014年のクリミアの私たちの大地で最初にそれを見た。その後ロシアは、占領したドンバスにおいて、悲しくも有名な監獄『イゾリャーツィヤ』を含め、凄惨な人権侵害を続けた」と伝えた。
同氏は、2022年2月、ロシアはその慣行をウクライナの他の全ての占領地に広め、蛮行は規模の面でも残虐性の面でも増長したと指摘した。
そして同氏は、「だからこそ、私たち、ウクライナ人は、アサドの監獄や拷問部屋から出てくるシリア人を見ては、これほどまでに感動しているのだ。アサドとプーチンは、単なる家臣と支配者ではない。彼らは暴力の共犯者である。アサドのような独裁者は、プーチンのような独裁者なしでは生き延びれない。そして、プーチンはアサドの崩壊の復讐をしようとするだろう」と発言した。
加えて同氏は、「だからこそ、辱めだけを撒き散らしているのではなく、自らの後に苦しみ、痛み、破壊を残していく体制と対峙するべく、私たちは結束と力を必要としている。ウクライナがロシアの独裁政権と戦うのを支援することで、国際社会は、世界の他の多くの地域が安全を回復し、暴力からの防衛を達成するのを支援しているのだ。凄惨な蛮行や人権侵害は罰せられねばならない。実際のところ、プーチンとアサドのみが監獄に入れられるに値するのであり、その何年も投獄されている無辜の人々ではない」と強調した。
写真:大統領府