ゼレンシキー宇大統領、日本による対露制裁拡大を歓迎
ゼレンシキー大統領がXアカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナに対する戦争を続けるロシアに対し、33の団体及び12の個人の資産凍結、53の団体に対する輸出禁止、335品目の輸出制限を含む新たな制裁を課すという日本の決定を、侵略に立ち向かう強力な一歩として歓迎する。これはロシアの軍事産業にとって重大な打撃であり、重要な部品へのアクセスが制限され、ミサイルやドローンの生産にさらなる障害を与える措置だ」と書き込んだ。
そして同氏は、ロシアのテロ手段の製造能力を制限する、これらの措置はウクライナ人の命を守り、侵略に対するウクライナの防衛力の向上に貢献すると指摘した。
その上で同氏は、「ウクライナを支援する日本の断固とした行動に深く感謝する」と伝えた。
これに先立ち、10日、日本政府は、ウクライナ情勢に関する外国為替及び外国貿易法に基づく、資産凍結、輸出禁止などの新たな措置の実施を発表していた。
外務省の発表によれば、資産凍結などの措置の対象者として指定されたロシア連邦の関係者(11個人・29団体)および特定銀行(3団体)、並びにロシア及びベラルーシ共以外の国・地域の関係者(1個人)及び特定銀行(1団体)などに対して、以下の措置が実施される。
・支払規制
外務省告示により指定された者に対する支払等を許可制とする。
・資本取引規制
外務省告示により指定された者との間の資本取引(預金契約、信託契約及び金銭の貸付契約)等を許可制とする。
さらに、ロシア連邦の特定団体として指定された22団体並びにロシア及びベラルーシ以外の国の特定団体として指定された31団体への輸出などに係る禁止措置を実施されるという。
加えて、ロシア連邦の産業基盤強化に資する物品等の輸出などの禁止措置が導入されるという。
写真:大統領府