ウクライナとポーランド、第二次世界大戦時の「ヴォリーニの悲劇」の犠牲者遺体発掘で合意
ウクルインフォルム
ポーランドのトゥスク首相は10日、ウクライナとポーランドが1943〜44年の「ヴォリーニの悲劇」のポーランド系住民犠牲者の遺体捜索・発掘作業に関して合意に至ったと発表した。
トゥスク首相がXアカウントで伝えた。
トゥスク氏は、「ようやく突破だ。ウクライナ蜂起軍(UPA)によるポーランド人犠牲者の最初の発掘に関する決定がある。私は、ポーランドとウクライナの文化大臣たちに実りある協力につき感謝を伝えたい。さらなる決定を待っている」と書き込んだ。
また同日、ウクライナ外務省は、テレグラム・チャンネルにて、同国のシビハ外相が「ヴォリーニの悲劇」の犠牲者遺体発掘の最初の決定につき、ウクライナ・ポーランド関係において問題が1つ1つ解決される度に、それはロシアに対するダメージとなると指摘したと伝えた。
シビハ氏は、「私たちは互いに尊敬しており、ロシアの帝国主義から一緒に自衛している。二側面の問題の1つ1つの解決が、モスクワへのダメージである」と述べた。
また同氏は、今回の決定は、ウクライナのトチツィキー文化・戦略的コミュニケーション相とポーランドのヴルブウェフスカ文化相が調整した作業部会による素晴らしい結果だと指摘した。
その上で同氏は、「私たちは、相互尊重と互恵主義に基づいた合意のさらなる履行を期待している」と伝えた。