サンドゥ・モルドバ大統領、被占領地におけるエネルギー危機創出につきロシアを非難
サンドゥ大統領が高等安全保障会議後の記者会見時に発言した。モルドバのニュースメーカーが報じた。
サンドゥ氏は同日、ロシアがトランスニストリアへの天然ガス供給を止めた後のエネルギー状況を協議するために高等安保会議を招集。同氏はその際、その危機は「自らの契約上の義務に違反している」ロシア国営企業「ガスプロム」によって作り出されたものだと指摘し、またモルドバはロシアの天然ガスのトランスニストリアへの供給を妨害していないと強調した。
さらに同氏は、モルドバは昨年11月からトランスニストリアの占領政権に対して人道支援を提案してきているが、占領政権はその提案を拒否してきたと喚起した。
そして同氏は、「それはティラスポリ(編集注:占領政権)の拒否ではなく、クレムリンの拒否である。ティラスポリはその支援を受け取れるか否かを決めていない。その非合理的な拒否の背後にクレムリンがいるのは全くもって明らかだ」と発言した。
同氏は、ロシアがモルドバ情勢を不安定かさせるためにエネルギーを利用しているとしてロシアを非難した。
その際同氏は、「これはエネルギー危機ではない。なぜなら、同じくロシアの天然ガスをウクライナを通じて受け取っていた他の国が行っているように、天然ガスを通すことのできる代替ルートがあるからだ。幾つかの国は、別のルートからガスプロムからの天然ガスを受け取っている。ガスプロム、より正しくは、クレムリンが、自らの契約上の義務を履行したがらなかったのだ。目的は1つ、(編集注:モルドバの)左岸と右岸(の住民の間)で不満を引き起こし、エネルギーを不安定化の要素として利用することである」と発言した。
その他同氏は、トランスニストリアのクラスノシルスキー「大統領」がモスクワへ出発したとの情報を認めた。
その際同氏は、「クラスノシルスキーのモスクワ訪問について把握している。それも、モルドバが解決策の模索を邪魔していないことのもう1つの証拠である。私たちは、ドニステル川(ニストル川)の左岸の人々に電気、暖房、水が生じることを望んでいる。そして、もしその訪問が問題を解決するなら、それは解決させれば良い」と発言した。