【共同声明】ウクライナとEU、ドンバス紛争解決に向けた協議の活発化を支持
8日、ウクライナとEUが第21回首脳会合にて採択した共同声明に書かれている。ウクライナ外務省が全14項目からなる共同声明全文を公開した。
ドンバス問題について書かれているのは、共同声明の第13・第14項目。声明には、「私たちは、ノルマンディ・フォーマット、ウクライナ特別監視団(SMM)を含む欧州安全保障協力機構(OSCE)、三者コンタクト・グループ(TCG)の努力を私が完全に支持していることを再確認した。私たちは、ミンスク諸合意を全ての当事者が完全に履行することを目的として、紛争の持続可能かつ平和な解決のための協議努力を強化することとと信頼回復のための方策を実施することの重要性を強調すると同時に、この点におけるロシア連邦の責任を強調した」と書かれている。
EUはまた、ロシアに対する経済制裁を最近継続したこと、そしてこの対露制裁がミンスク諸合意の完全履行と明確に関連付いていることを喚起した。
ウクライナとEUはまた、7月17日に298名が亡くなったマレーシア航空機MH17の悲劇的事件から5年が経過することを指摘した。双方は、この悲劇における罪人の責任が効果的に問われることへの期待を表明するとともに、ロシア連邦に対して自らの責任を認めること、正義を回復するべく、完全に協力することを呼びかけた。
声明には、「この点におき、ウクライナとEUは、2019年6月19日にオランダにおいて、共同操作チーム(JIT)が4名に対して刑事訴訟が行われるとの発表を歓迎するとともに、ロシアに対して、継続している操作に完全に協力するよう呼びかけ、また、今後の司法手続きが独立し専門的に行われることに対する完全な確信を表明する」と書かれている。
なお、6月8日、キーウ(キエフ)では、第21回ウクライナ・EU首脳会合が開催された。