ウクライナでは人種差別支持者にチャンスはない=ゼレンシキー大統領
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、ナチズム、外国人嫌悪、人種差別を支持する者は、ウクラナにおいて何の役割も果たしていないし、一切のチャンスも有していないと明言した。
訪米中のゼレンシキー大統領がワシントンのホロコースト記念博物館での演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー大統領は、「残念ながら、ナチズム、外国人嫌悪、不平等といった考えを支持する者は現代の世界の様々な国に様々な形で存在する。現代ウクライナでの彼らの役割、影響力はどのようなものだろうか? ゼロ以下だ! 人種差別、不寛容というイデオロギーに、現代ウクライナでチャンスはあるだろうか? チャンスはゼロより少ない! ある第三国による、ウクライナ人をしばしばナチストだとか、反ユダヤ主義者だとか形容するプロパガンダに対する、明白かつ決定的な返答は、ウクライナ国民が私をウクライナ大統領に選出したことである(編集注:ゼレンシキー大統領はウクライナのユダヤ系の家庭に生まれている)」と強調した。
大統領はまた、第二次世界大戦のホロコーストの際に自らの命を賭してユダヤ人を救った人の数は、ウクライナが世界で4番目に多いのだと指摘し、2659名のウクライナ人が「諸国民の中の正義の人」の称号を有していると伝えた。また、大統領は、ホロコースト時にユダヤ人を救ったウクライナ国民のための国家奨学金を設立する大統領令に最近署名したと述べた。
その上で大統領は、「ウクライナの人々の間に、反ユダヤ主義、ナチズムは、遺伝子のレベルであり得ないのだ! 自らの地でバービン・ヤールを生き延びたウクライナの人々は、その心にも魂にも、それはあり得ない」と強調した。
なお、ゼレンシキー大統領は現在米国を訪問している。9月1日現在、ゼレンシキー大統領はバイデン米大統領と会談を行っている。大統領の訪米は、9月5日まで続く予定となっている。