トルコ外務省、被占領下クリミアでのクリミア・タタール人拘束につき懸念表明
トルコ外務省がウェブサイトにタンジュ・ビルギチ報道官による声明を掲載した。
声明には、「私たちは、今朝(9月4日)クリミアにて、自宅襲撃を受けた後、クリミア・タタール民族の『メジュリス』のナリマン・ジェリャル第一副代表が拘束され、不明の場所に連れて行かれ、その後音沙汰がないと聞いている」と書かれている。
その上でトルコ外務省は、「私たちは、懸念と、ナリマン・ジェリャル氏と彼とともに拘束された他4名のクリミア・タタール人が家と家族のもとへ可能な限り速やかに帰れる期待を持って、展開をフォローしている」と伝えた。
Statement of the Spokesperson of the Ministry of Foreign Affairs, Ambassador Tanju Bilgiç in Response to a Question Regarding the Detention of Nariman Celal, First Deputy Chairman of the Majlis of the Crimean Tatar People https://t.co/s8SpvjFV6e pic.twitter.com/JMs8NzpZo0
— Turkish MFA (@MFATurkey) September 4, 2021
これに先立ち、3、4日、被占領下ウクライナ領クリミアにて、ロシア占領機関当局が複数の先住民クリミア・タタール系住民の自宅で家宅捜索を行い、ナリマン・ジェリャル「メジュリス」副代表はじめ、計5名を拘束していた。その後、シンフェローポリ市では、この5名被拘束者の所在を把握しようと集まった住民約60名が占領機関治安当局に数時間にわたり拘束された(その後、2名を残し、残りは解放された)。
ゼレンシキー大統領は、同拘束につき、クリミア・プラットフォームの活動開始に対するロシアの反応であるとしつつ、被拘束者を速やかに解放するよう要求している。