キーウでLGBT+の権利を求める行進 5000人以上参加
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
参加者は、5000人超で、「黄金の門」駅からリヴァ・トルストホ広場へ向かって歩いた。
人々は、行進時、「ともに平等を守ろう」「ウクライナで友人全員の結婚式に出席したい」「ストレートもヘイトに反対」「あなたは一人じゃない」「自分であることの権利を」「私はゲイの友人が好きだ」「愛は決して誤らない」「ベラルーシ、がんばって」「同性愛嫌悪はロシア世界(ルスキー・ミール)だ」といった各自のスローガンを書いたバナーを掲げた。
写真:パウロ・バフムート/ウクルインフォルム
参加したアムネスティ・インターナショナル・ウクライナのズヴェニスラヴァ・シェルバ氏は、ウクルインフォルムへのコメントにて、行進へ参加目的につき、「私は、暴力と嫌悪が伝統の陰に隠れていることや、ヘイトを根拠とする犯罪が捜査されないこと、LGBTI+の人々が間違っているだとか、権利が保護されないのは当然だと思われるような状況に辟易しているからだ」と強調した。
НАС БУЛО 7000! pic.twitter.com/gL91I61RBW
— KyivPride (@KyivPride) September 19, 2021
行進運営者の発表した行進の目的は、政府が登録した、同性愛者嫌悪を動機とした差別との闘い・刑罰の整備を定める刑法典改正法案第5488の最高会議(国会)秋会期中の採択や文書登録上の同性の人々の間の文明的なパートナーシップを正式に認めることなどとなっている。要求は全部で8項目からなっているとのこと。
また、同行進には、英国、スウェーデン、オランダの大使、米国大使館職員らも参加した。
✅ A Celebration of Love ✅ Police doing a perfect job protecting Freedom of Expression. ✅ And a Hell of a Party. @KyivPride just keeps getting bigger & better! This is Ukraine. This is Europe. #loveislove #PrideMonth pic.twitter.com/kMwPcoh1Zy
— Tobias Thyberg (@TobiasThyberg) September 19, 2021
同時に、同日、タラス・シェウチェンコ記念公園では、同行進への反対者による集会が開催された。
写真:オレーナ・フジャコヴァ/ウクルインフォルム
その他、キーウ警察はフェイスブック・アカウントにて、同日の行事は、違反なく終了したと報告した。警察は、市民の安全を確保するために、対話警察、犬部隊、爆発物捜査隊、国家非常事態庁職員、国家警護隊が出動し、その結果、違法行為は一つも確認されなかったと伝えた。
写真:オレーナ・フジャコヴァ/ウクルインフォルム
警察官は、行進参加者のためにキーウ地下鉄に参加者専用の特別車両が設けられた他、地下鉄周辺にも参加者の安全な解散のための車両が用意されていたと伝えた。
なお、同性愛者嫌悪を動機とした差別との闘い・刑罰の整備を定める刑法典改正法案第5488は、今年の5月13日に最高会議に登録されている。提出者は、デニス・シュミハリ首相。