露占領当局、シンフェローポリでクリミア・タタール系住民約20名拘束
クリミアの市民記者ネットワーク「クリミアの連帯」がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
人々が拘束されたのは、シンフェローポリ市の「クリミア駐屯軍裁判所」の建物近く。同裁判所では、露モスクワ州ウラシハ市控訴軍事裁判所における、いわゆる「イスラム解放党」事件クラスノフヴァルジヤ・グループと呼ばれるクリミア・タタール系住民「被告」らの審理の様子が中継されており、集まった約100名の人々はその住民を応援しに裁判所近くを訪れていた。
報告には、「今回、合計15名が拘束された。今のところ名前が判明しているのは、カジム・アブリャリモフ、ミル・イブラヒム・イブラヒモフ、サディク・ウリンバイェフ、エンヴェル・ムスタファイェフ、ルステム・シフバジノフ、レシャト・パララモフ、マンスル・アブリャミトフ、ジラヴェル・メメトフだ」と書かれている。
クリミアの連帯は、占領当局は大規模行事実施禁止に違反したことをもって拘束したと説明していると伝えた。拘束された人々は、シンフェローポリ市の露占領政権の中央地区警察署に連行されたという。
同時に、「イスラム解放党」裁判で「被告」となっているルステム・エミルエイノフ氏の配偶者であるアリイェ氏は、夫が裁判を受けている中、親族が法廷を訪れることを禁止することはできないとし、「私たちは、傍聴者として来たのであり、それは私たちの法的権利である。人々は、最大20年の刑期で投獄されるのだ。彼らは、私たちがそれを受け入れて、黙っていることを望んでいるというのか? 黙ることなど絶対にない」と発言した。
さらに同日、活動家のルトフィイェ・ズジイェヴァ氏は、同日拘束された人の親族らがさらに5名拘束されたと伝えた。
ズジイェヴァ氏は、「フトボリスチウ通りの警察の建物近くで、さらに数名が拘束された。『クリミアの連帯』の記者は、少なくとも5名拘束されたと報じている」と書き込んだ。
拘束されたのは、同日拘束されたバフチサライ出身のサディク・ウリンバイェフ氏の子2名と、同日朝に拘束されたレヌール・イブラヒモフの子だという。判明している拘束された人物の名前は、ウメル・メメトフ、ビリャル・イブラヒモフ、セイト=ナフェ、ムラトフ、ハムザ・ウリンバイェフ、メメト・リュマノフ。
また、当局が「大規模行事は看過し得ない」と警告したことを受けて乗用車で立ち去ろうとした男性1名も連行されたという。