ウクライナの特別汚職対策検察長候補を選考委員会が確定

ウクライナの特別汚職対策検察長候補を選考委員会が確定

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19日、ウクライナの特別汚職対策検察(SAP)長選考委員会が、新たなSAP長候補としてオレクサンドル・クリメンコ氏の選出の確定を発表した。

選考委員会のオンライン会合にて当該文書が確定された

この確定を受け、法に従い、今後クリメンコ氏のSAP長への任命提案は、検事総長に渡されることになる。

クリメンコ氏は、国家汚職対策局(NABU)の捜査官を務めていた人物。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領は17日、政権高官の汚職捜査に特化したNABUとSAPの長官任命を促す発言を行っていた

ウクライナの主要な汚職対策機構には、政権高官の汚職犯罪に特化して、独立した刑事捜査を行うNABU、NABUの捜査管理や起訴を行う検察機構のSAP、これら機関の汚職犯罪に特化した裁判を行う「高等反汚職裁判所」がある。この内、ホロドニツィキー前SAP長が2020年8月に辞任して以来、SAP長選考委員会が新SAP長候補を確定できておらず、同職は2年近く空席の状態が続いている。

なお、欧州委員会は、6月16日に、ウクライナへの欧州連合(EU)加盟候補国地位付与の勧告に並び、今後ウクライナにより行われる課題のリストを公開していた。その際、欧州委員会は、「新しいSAP長につき、選考が認められた人物の宣誓を通じた任命プロセスの終了と、新しいNABU局長の選考と任命プロセスの終了」がウクライナによって行われることを前提に、ウクライナに対してEU加盟候補国地位を付与することを勧告している。

7月12日、駐ウクライナのG7各国の大使で構成される「G7大使ウクライナ・サポート・グループ」は、ウクライナ政権がSAP長を時宜を得て任命することが決定的に重要だとするメッセージを発出していた。


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