ウクライナ大統領府で「平和の公式」安全保障項目実現に向けた作業部会第1回会合開催
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、イェルマーク大統領府長官は、「私たちの今日の会合の目的は、『平和の公式』第9項目に関する非常に具体的かつ詳細な議題を策定すること、そしてその実現からの実践的期待を検討することだ」と発言した。
イェルマーク氏はまた、今回の会合の出席者に謝意を伝えた他、7月のビルニュスでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の際に、ウクライナの安全保証支援に関する共同宣言を採択したG7の国々に謝意を表明した。さらに同氏は、過去1か月で同共同宣言には、さらに15か国が加わったとことを伝え、同宣言には他の国も加わることができるものであり、署名国は増え続けていると補足した。
さらに同氏は、米国と英国がそれぞれウクライナとの間で、二国間安全保証合意の準備に関する協議を始めたと伝え、またG7をはじめとする複数の国々との間で二国間協議が近々始まるとも発言した。
その際同氏は、「ロシアの対ウクライナ侵略は、現存の世界の安全保障システムが機能していないことを証明した。そのため、ウクライナは、私たちが現在一緒に作業をしている、安全の保証が新しく、はるかに効果的な安全保障システムのための基本となることを期待している」と強調し、そのためにこそウクライナは「平和の公式」の安全保障項目を重視しているのだと指摘した。
会合では、ジョウクヴァ大統領府副長官が、平和の公式の第9項目(安全保障)の実現に関するウクライナの見方、その要素、そして今回会合を開催した関連作業部会の今後の活動について詳細に伝えた。
その際ジョウクヴァ氏は、「この作業部会は重要だ。なぜなら、それは安全の保証に関するだけではないからだ。それには、平和の公式の他のほぼ全ての項目を含んでいる。この作業部会は、ロシアの対ウクライナ侵略をどのように止めるか、どのようにエスカレーションを防止するか、私たちの勝利の後の将来の侵略を不可能にするための予防方策はどのようなものであるべきか、ということを扱う」と発言した。
同会合では、出席者の数、共同議長の見解を確認し、今後の活動について合意したという。
会合には、ハイブリッド方式で、G7各大使、ウクライナ支援共同宣言に合流したほぼ全ての国の大使が出席したという。
これに先立ち、7月12日、G7首脳は、ゼレンシキー宇大統領とともにウクライナのための安全の保証に関する文書「ウクライナ支援に関する共同宣言」を発表していた。
ゼレンシキー宇大統領は17日、ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニアに対して、G7首脳が7月にビルニュスで採択した「ウクライナ支援宣言」への合流につき謝意を伝えている。