独の長射程ミサイル「タウルス」の供与問題は前進している＝クレーバ宇外相

ウクライナ外務省広報室が伝えた。

クレーバ氏は、「私たちはドイツの長射程ミサイル『タウルス』供与について詳細に協議した。今日、私たちは、ドイツ政府の最終的決定採択のプロセスの特殊性をより良く理解している。これに対して、ウクライナは、それが加速する用意あらゆる必要なことを行う準備がある。協議の結果として、私は、そのミサイルの供与というオプションはオープンであり続けており、ドイツ内部の決定採択プロセスは前に進んでいると述べることができる」と発言した。

クレーバ氏はまた、ドイツ側に対して、ドイツ政府供与の防衛支援、特に防空強化と戦車供与につき謝意を伝えた。さらに同氏は、ドイツの自走式対空砲「ゲパルト」が効果的だと指摘し、ゲパルトがロシアのテロからウクライナの自治体を守る上で良い結果を出しており、多くの人々の命を守ってきていると伝えた。

さらに同氏は、協議の際には冬季を前に、ロシアからのエネルギー・システムへのあり得る攻撃を想定した上での、ウクライナの防空の追加的強化についても話し合ったと指摘した。

また、両外相は、ウクライナ穀物の輸出促進、国際食料安全保障会議の準備、ゼレンシキー大統領の人道プログラム「ウクライナからの穀物」、ウクライナのＥＵ加盟に向けた道におけるドイツからのサポートについても話し合ったという。

さらにクレーバ氏は、「私たちは、もうすぐウクライナで開催される第１回防衛産業フォーラムへのドイツ企業のの参加についても詳細に協議した。ドイツ政府と防衛企業は、この出来事に対して高い関心を示しており、それに積極的に参加する」と報告した。

また同氏は、両国がロシアに連れ去られたウクライナの児童のウクライナへの帰還のために協力していくことで一致したとし、とりわけベーアボック外相の努力に謝意を伝えた。

その他同氏は、１２日には、ウクライナとドイツが外務次官級の政治協議の会合を開催し、二国間のあらゆる議題について話し合うと伝えた。

なお、１１日、ドイツのベーアボック外相がキーウを訪問している。

写真：ウクライナ外務省