「自由なき平和は抑圧、正義なき平和は独裁」=ショルツ独首相、ウクライナにおける公正な平和の必要を説明
ショルツ独首相が聖エジディオ共同体の国際平和会議出席の際に発言した。
ショルツ氏は、「私たち皆が、現在欧州にてウクライナ人ほど平和を求めている者はいないことを知っている。彼らは、クレムリンの統治者の帝国的で歴史に目を閉じた権力幻想から毎日自分の自由、自分の祖国、自分の命を守っているのだ。ゼレンシキー大統領が全世界で推進する和平計画は、その平和への希求を明確に反映したものだ」と発言した。
同時に同氏は、「平和と名がついただけの偽の解決策」について警告し、自由なき平和は抑圧であり、正義なき平和は独裁だと指摘した。
そして同氏は、だからこそドイツはウクライナによる「公正な平和」の要求を完全に支持しているのであり、その平和は国連憲章、領土一体性、独立の原則を尊重するものだと指摘した。
同氏は、ドイツは武器の供給を含めて、ウクライナを支えていることを喚起した。
その際同氏は、「その決定に至るのは、困難だった。そして、私たちはそれを簡単に行っているのではない。私たちは供与する武器の効果を知っているために、作業の調整を緊密に行い、いつも、現状に必要なものが何かにつき、非常に丁寧に分析しているのだ」と発言した。
同時に同氏は、そのような立場は、法が力を克服せねばならないのであり、その反対であってはならない、という確信を変えることはないとし、強い者にょる弱い者に対する権利を認めるようなことはあってはならないと発言した。同氏は、何世紀もの植民地的搾取と軍事的破壊が人類に、その道の行き着く先を教えたのだと指摘した。
同氏は、「私たちは、ウクライナの自衛の権利を、必要な限り支え続ける。私は、それは政治的視点や戦略的視点だけでなく、平和の倫理の観点からも不可欠なことだと思っている」と強調した。
その他同氏は、侵略者から存在を守ることこそが、独立し自由なウクライナにて平和が回復することと、「ロシアの首脳陣に真の協議に向かう準備ができることの」前提条件だと発言し、平和の模索はその現実から始まらねばならないと発言した。