ゼレンシキー宇大統領、カーボベルデ首相と会談
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表には、「ハヴィエル・ミレイ新大統領の就任式へ出席する目的でのアルゼンチンへの道中に、ヴォロディーミル・ゼレンシキー氏は、カーボベルデ共和国のジョゼ・ウリシュス・コレイア・エ・シルヴァ首相と同国との二国間関係の歴史において初めてとなる会談を行った」と書かれている。
また発表によれば、ゼレンシキー氏は、カーボベルデによるウクライナの主権と領土一体性の支持、ロシア侵略非難、ウクライナの国際的イニシアティブの支持に関する具合的行動といった同国の原則的立場の重要性を指摘した。
なお、カーボベルデは、2022年3月2日の国連総会第11回緊急特別会合の際に、ウクライナの領土一体性と主権を支持し、ロシアに対して侵略行為を停止し、ウクライナ領から軍を撤退させることを要求した決議を賛成していた。
カーボベルデはまた、2014年3月27日に、ロシアによるクリミア「併合」の不承認を世界に呼びかける国連総会決議にも賛成票を投じていた。
ゼレンシキー氏は、とりわけ国連でのカーボベルデの支持につき謝意を伝え、「それは、私たちを助け、非常に重要な決議を支持するという、民主主義の声だ」と発言した。
同氏はさらに、コレイア・エ・シルヴァ首相に対して、ウクライナの「平和の公式」履行作業に加わるよう呼びかけた。両者は、個別項目の履行、第4回となる安全保障・外政担当補佐官級会合とグローバル平和サミットの準備に注意を向けた。
さらにゼレンシキー氏は、コレイア・エ・シルヴァ氏に対して、ウクライナの人道イニシアティブ「ウクライナからの穀物」への支持につき謝意を述べ、新しい輸出回廊の拡大とアフリカにおける穀物ハブの開設に向けた作業について紹介した。
その他、ゼレンシキー氏は、ロシアによる黒海の民間船の航行を妨害する試みの失敗につき報告した。同氏はその際、代替的な「穀物回廊」が稼働してから、すでに700万トン以上の食料が輸送されたと伝えた。
両者は、ウクライナとアフリカ諸国の関係活性化、国際フォーラムでの連携強化に注意を向け、また近い将来の二国間接触の予定を調整した。
ゼレンシキー氏は、コレイア・エ・シルヴァ氏をウクライナへ招待した。
なお、ゼレンシキー大統領は、5月にネーヴェシュ・カーボベルデ大統領と初めて電話会談を行っていた。
写真:大統領府