ウクライナ外相、EU加盟交渉開始問題に関し、ハンガリーとスロバキアからの「肯定的シグナル」を報告
ウクルインフォルム
ウクライナのクレーバ外相は12日、現在ウクライナが欧州連合(EU)に加盟することに反対している国は1つもないとし、あるのはその悪影響について、よりていねいに分析したがっている国だけだと指摘した。
クレーバ外相がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
クレーバ氏は、「ウクライナをEU内に見たくないというEU加盟国は1つもない。あるのは、より緩慢な加盟プロセスを望み、その加盟の悪影響をよりていねいに分析したがっている国だけだ。それはハンガリーであるが、しかし、昨日、私のシーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外相との長時間のやり取りの結果、ハンガリーがウクライナのEU加盟に根本的に反対するという脅威は完全に取り除かれた。彼は、問題は全くもってそこにはないことを認めた」と発言した。
同氏はまた、欧州理事会会議では、ウクライナ問題だけでなく非常に多くの議論が行われ、最後の1分まで協議が続くとし、その会議は非常に困難なものとなると強調した。
さらに同氏は、ウクライナ側は本日ハンガリーから「機会の窓」を示す初めての非公開かつ非公式なシグナルを受け取ったと伝えた。加えて同氏は、2つ目の肯定的なこととして、スロバキアが公にウクライナの加盟交渉開始を支持すると表明したとも発言した。
その上で同氏は、「今日、ハンガリーからは非常に慎重なシグナルが、スロバキアからはオープンなシグナルがあるのだが、しかし、全ては最後の1分で決まる。現在、欧州理事会会合がどれだけ長く続くかを予想できるものはいない。彼らが一晩中座り続ける可能性もある」と発言した。
これに先立ち、11日、ブリュッセルにて、EU外務理事会が開催され、12月14、15日の欧州理事会会合を前に、ウクライナ支援継続に関する加盟国の立場の調整が行われていた。クレーバ宇外相は、その外務理事会の会場にて、全面侵攻開始以来初めて、シーヤールトー・ハンガリー外相と1時間にわたり会談を行なっていた。