ウクライナ外務省、アフリカ・コミュニケーション戦略を策定
30日、外務省広報室が伝えた。
発表によれば、今回の戦略は2024〜2026年を期間としたもので、アフリカ諸国とのウクライナのコミュニケーションの深化・拡大を目的としている。また、アフリカ諸国にてウクライナに関する対象聴衆の知識を体系的に向上させ、政治・経済強靭性、アフリカ諸国の食料安全保障の強化、貿易・文化交流量の増加のための肯定的効果を得ることが目指されている。
同戦略は、ウクライナのアフリカ、アジア、ラテンアメリカの国々との外交関係の著しい活性化を定める新しい政策の実現における重要な一歩だという。発表には、クレーバ外相が2022〜2023年にアフリカ諸国へと4回外遊を行い12の国を訪れたことが喚起されている。
その際クレーバ外相は、「アフリカ諸国の社会との体系的なコミュニケーション作業は、極めて重要だ。ロシアのプロパガンダを解除するためだけでなく、ウクライナに関する知識の向上と私たちの国へのシンパシーの増加のためでもある。私は、ウクライナの文脈を深く理解することでアフリカの対話相手の立場が目に見えて変わっていくのを見てきた。今、私たちは、その聴衆と何がどのように機能するか、何が機能しないかにつき、より深い知見を有している。コミュニケーション戦略は、この作業を体系性と質の新しい水準へと進ませる」と発言した。
戦略の中には、アフリカ大陸の各地域とのコミュニケーション、ウクライナというイメージの受け止め方の特徴、拡散されている反ウクライナ的ナラティブが分析されており、ウクライナ国家とウクライナ大使館のコミュニケーション能力を明らかにし、脅威と挑戦を詳しく考慮しているという。とりわけ、アフリカにて以前から存在する大使館や今年新たに開設された大使館が戦略実現の中心に位置していくことになると説明されている。
同戦略の公開部分は、外務省が2024年初頭に発表するという。