チェコ首相、スロバキア首相の露宇戦争に関する立場を批判
フィアラ首相がパリでのウクライナ支援を議題とした欧州20か国首脳の会合の後に発言した上で、同発言をソーシャルメディア「X」アカウントでも紹介した。
フィアラ首相は、フィツォ首相の発言にはコメントが必要だと指摘した。
フィアラ氏は、「私たちは皆平和を望んでいるが、平和への道は1つしかない。侵略者に目的を達成させず、不正義や侵略戦争、悪に同意せずに、不正義に侵攻された者の自衛を支援することである。武器を置き、隠れて、侵略者に服従することは、絶対に平和をもたらさない」と発言した。
さらに同氏は、歴史にはいくつかの事例があるとし、特に旧チェコスロバキアの例もあり、その事例が侵略政権に譲歩した時に何が起きるかを証明していると指摘した。また同氏は、侵略者との宥和で平和が達成できると考えるのは誤りであり、そのような道は進んではならないと強調した。
その他同氏は、現在の戦争をウクライナ人や西側諸国が始めたというような主張は断固として否定した。その際同氏は、「罪人がロシアの侵略政策であることは全くもって明らかだ。ロシア軍人がウクライナの大地に駐留しており、ロシアこそが民間人を殺しているのだ」と述べ、それを理解するためには、何らかの広範な歴史的知識は必要ない、誰が犠牲者で、誰が侵略者であるかを見るべく、単に目を開くべきなのだと発言した。
これに先立ち、スロバキアのフィツォ首相が同日、NATOとEUの複数の国がウクライナのとの二国間協定を締結した後にウクライナへと自国軍を派兵する可能性を検討しているなどと主張していた。同時に同氏は、スロバキアは自らの兵士をウクライナに派兵することはないが、NATO加盟国の決定は尊重するともコメントした。さらに同氏は、「ウクライナにおける戦争の軍事的解決は存在しない」などという持論も繰り返していた。