欧州はウクライナへの不断の支援のために団結すべき=ミツォタキス・ギリシャ首相、オデーサ訪問
ウクライナ南部オデーサを訪問したミツォタキス・ギリシャ首相がゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ミツォタキス氏は、「私は、この戦争は皆に関わるものだと思っている。2年前、それはまだ理解されていなかったし、欧州は、戦争がどこまで到達し得るのか知らなかった。私たちは、黙っていることはできない。団結して、ウクライナへの不断の支援のために努力せねばならない」と発言した。
同氏はまた、ロシア・ウクライナ戦争は独立をめぐる戦争であることから、ギリシャ人の意識の中で反響していると指摘した。
その際同氏は、「ウクライナで創設されたフィリキ・エテリア(編集注:オスマン帝国統治下ギリシャで1814年に創設されたギリシャ人の独立に向けて活動した秘密組織)は、ギリシャ人を独立させたのであり、その例である」と補足した。
同記者会見時、ゼレンシキー大統領は、2年間は、この戦争が存亡をかけたものであることを理解するには十分な時間だと述べ、ウクライナが耐え切れなければ、戦争はさらに先に進むだろうと発言した。
同氏は、「これは全欧州にとっての脅威であるロシアについてのことだ。私たちは、1年目より強くならねばならない。そして、戦争にとても疲れ、私たちの勝利に対して懐疑的になっている者は、オデーサの破壊された聖堂へと来てみて、他の国に戦争がないように祈ると良い」と発言した。
またミツォタキス首相は、ギリシャはオデーサの復興計画に集中していくと発表した。その際同氏は、アテネで欧州投資銀行(EIB)とともにウクライナ復興会議が開催され、数十の企業が参加したと伝えた。
同氏は、「私たちの港、とりわけアレクサンドルーポリは、あなた方の国からとあなた方の国への輸送にとって重要なハブとなった。オデーサは、私たちがなによりもギリシャの復興プログラムを集中させたいと思っている町である」と発言した。
さらに同氏は、ギリシャは、ウクライナの欧州・欧州大西洋統合を支持すると述べ、ウクライナの欧州機構への歩みは加速されるべきだと伝えた。
その他同氏は、「オデーサはロシア占領への抵抗の模範であり、それは私たちの国の間のつながりを2倍に強化している。私たちのここへのプレゼンスは、全文明世界があなた方の民に対して感じている尊敬を反映している。同時に私は、ギリシャの義務は、ウクライナの民とともにあること、自らの大地を守るという願いと何百万のウクライナ人の尊厳を支えることであると強調する」と発言した。