ウクライナ外務省、6月開催の「平和サミット」の議題に言及

ウクライナ外務省、6月開催の「平和サミット」の議題に言及

ウクルインフォルム
ウクライナのボロヴェツ外務次官は15日、6月にスイスで開催される「平和サミット」では核安全保障、食料安全保障、そしてロシアに拘束される人々や連れ去られた児童の帰還といった人道問題が協議されていくと発言した。

ボロヴェツ外務次官がウクルインフォルムのハーグ特派員に伝えた。

ボロヴェツ氏は、「サミット開催の2日間、首脳たちは、グローバルな意味をもち、皆にとって極めて喫緊で境界線のない問題について話していく。例えば、放射線・核安全保障、食料安全保障、人道問題、特に拘束される私たちの軍人や民間人の帰還、児童の帰還だ。つまり、無関心ではいられない戦争のテーマ全てについて話されるわけだ。そして、ノルマを定めたり、これらテーマにとっての共通の枠組み、何よりウクライナのための包括的で公正で永続する平和を確保することを可能とする枠組み、を作ったりすることに反対するような国はないし、枠組みはその後他の紛争の解決にも利用可能となるかもしれない。なぜなら、これら原則は普遍的な性格を持っているからだ。というのも、それらの根幹は、国際法の一般規範にあるからだ。つまり、私たちは、すべての私たちの原則をその(編集注:国際法規範)上にのみ築いているのだ」と発言した。

また同氏は、ウクライナは平和サミットにできるだけ多くの国の首脳が出席することを望んでいるとし、アフリカ、アジア、欧州、ラテンアメリカ、北アメリカ、太平洋といったすべての地域の代表制が確保されることが特に重要だと指摘した。

そして同氏は、「私たちは、『平和の公式』の包括性について話している。つまり、同公式は、公正な平和を支持し、国連憲章を尊重する全ての国の『どのように戦争は終わるべきか』というビジョンを示さねばならないのだ」と発言した。

これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、6月にスイスで開催される「平和サミット」にて世界の主要な国々が一致することになる各種決定について、「サミット」後にそれにつきロシアと協議するためのフォーマットが見出されることになると発言していた

スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。アムヘルト・スイス大統領は、同サミットでは人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると述べている

ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している

ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。

欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。

スイス政府は、すでに50の代表団が出席を表明していると伝えている


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