ウクライナのためには「公正な平和」しかあり得ない=ショルツ独首相
ショルツ首相が8日の動画ポッドキャスト出演時に発言した。
ショルツ氏は、「ウクライナは強く、自らをひざまずかせることはなく、自らを降伏させることはない。プーチンは、それを認めねばならない。ウクライナにとっては、『公正な平和』しかがあり得ないのだ。私たちは、その公正な平和のために揺るぎなく活動している」と発言した。
また同氏は、平和のために活動するというのは単に白旗を挙げることではないとし、平和の達成のためには外交が必要だと述べた。さらに、平和の政策というのはまた、パートナーたちが調整しながら、独立と主権を守るウクライナを支えることだとも発言した。
そして同氏は、「ロシアの対ウクライナ侵略が始まってから800日以上が経過する中、明らかなことは1つ、ロシアは自らの帝国的計画を実現できない、ということだ」と強調した。
同氏は、プーチンはこの残酷な戦争に勝つことはできず、ウクライナにとっては公正な平和のみが受け入れ可能なのだということを認識すべきだと発言した。
その他同氏は、今後1週間でそのような公正な平和への道を模索する会議が予定されているとし、とりわけ、6月11、12日にはベルリンで復興会議が開かれ、その後にはイタリアでG7首脳会議、そしてその後スイスで「平和サミット」が開催されると述べた。ショルツ氏は、平和サミットでは何よりアジア、アフリカ、南米の国々の代表者に対して、国際法と国連憲章の維持が不可欠であることをロシアに理解させる、すなわち戦争を止めさせるための共通の努力が必要だということで説得する予定だと述べた。
そして同氏は、「それが公正な平和への道だ。ウクライナ人ほど欲している者は他に誰もいない平和であり、私たちも望んでいる平和だ」と発言した。