ウクライナは汚職との闘いに真剣に向き合っている=ヨウロヴァ欧州委員会副委員長
26日、ヨウロヴァ副委員長がブリュッセルでの記者との対話の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ヨウロヴァ氏は、「今では私がウクライナへ行き、汚職対策について話をする時には、私は、国家が真剣にそれに向き合っており、かなりの数の専門家が求める事件をていねいに捜査したがっていることにつき、非常に強固な確信を抱いている」と発言した。
また同氏は、ウクライナには、公共調達の透明性、公務員の資産申告の厳格なルールといった予防手段があるし、政権高官の汚職犯罪の捜査に特化した捜査機関「国家汚職対策局(NABU)」の職員増加や、国家汚職防止庁(NAPC)法からの権限制限項目の除去、ロビー活動法の採択などが行われたことを指摘した。
そして同氏は、「これらの抑止・予防的方策全ての組み合わせが汚職との闘いに質的変化をもたらした」と発言した。
さらに同氏は、オルバーン・ハンガリー首相がウクライナを「世界で最も腐敗した国」と呼んだ際には、自身は非常に悲しく思い、その発言は不当だと思ったと伝えた。
同時に同氏は、汚職は深刻な問題であるが、それに対処する措置や制度があることが重要だと述べた。その際同氏は、「私は、ウクライナの汚職スキャンダルについて聞く時は、私はよくこのように答える。『私たちもその出来事について知ることができるというのは、それはもしかしたら、制度が機能し始めているからでしょう』」と発言した。
その上で同氏は、ウクライナがEU加盟交渉における汚職対策の章を閉じることができるかどうかは、ウクライナ自身にかかっているとし、自身のチェコはそれを達成するのに5年かかったことを喚起した。
なお、今年1月、汚職・腐敗防止活動を行う国際NGO法人「トランスペアレンシー・インターナショナル」(TI)が発表した2023年の世界腐敗認識指数ランキングにて、ウクライナは、前年の評価からポイントを3つ改善し、ランキングでは180か国中104位となっている。なお、2013年時点では、ウクライナは同ランキングで144位であり、その後11ポイント増加して、順位を40位あげている。