フランス極右勢力はウクライナ支援とロシアとの間のエスカレーション回避を望む=バルデラ国民連合党首
ウクルインフォルム
フランスの極右政党「国民連合(RN)」のジョルダン・バルデラ党首は、ロシアをフランスにとっての脅威だとみなしているが、ロシアとのエスカレーションは望んでおらず、またウクライナは支援していく意向を示した。
バルデラ党首がフランス2局出演時に発言した。
バルデラ氏は、「私の立場は変わっていない。それは、ウクライナ支援とロシアとの間のあらゆるエスカレーションリスクの回避だ」と発言した。
また同氏は、「ロシアはフランスに脅威をもたらす多次元的脅威だ」と発言し、「ロシアの帝国主義にウクライナが飲み込まれるのを許さない」と強調した。
さらに同氏は、ロシア外務省がソーシャルメディア「X」アカウントにて、「国民連合」を選挙で支持するよう呼びかける投稿をしたことについては、「挑発であり、介入の試み」だと形容しつつ、「フランス国民は自国の国益にかなう主権的外政と、ワシントンやブリュッセルからの君臨からの断絶を求めている」と発言した。
その他同氏は、国民連合が仏議会で絶対的多数を得た場合に首相に就任するかどうかについては明言しなかったが、「私たちが絶対的多数を取り、私が日曜日から私のプロジェクトに取り掛かれるのか、あるいは国がブロックされるかだ」と発言した。
なお、5日深夜にフランスでは第2回投票前の3日間の選挙運動期間が終わる。主要な調査企業ElabeとIfopが行った世論調査の結果によれば、極右政党「国民連合」とその同盟勢力が主要政治勢力となるが、他方仏議会の絶対的多数には届かない見込みとなっている。
Elabeの専門家は、国民連合と同盟勢力の各特議席数を200〜230と予想。Ifopは、210〜240と予想している。これは、絶対的多数とされる289議席よりはるかに低い(仏議会の総議席数は577)。
第2回投票は今週日曜日に実施される。
写真:EP