ロシアはトルコによるウクライナ人捕虜面会の要請を無視している=トルコ・オンブズマン
マルコチ氏がアンカラにてウクライナ人捕虜の親族との面会の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
マルコチ氏は、「(編集注:ウクライナ訪問の)結果、私たちは、ロシア側オンブズマンのタチヤナ・モスカリコヴァとオンラインで面会し、書簡を買いたのだが、しかし、返事は受け取っていない。そのことに関して、私は、2024年7月5日に在アンカラ・ロシア大使館へ書簡を出した。その書簡にて、私は、自分のウクライナ訪問のこと、ウクライナにおけるロシア人捕虜との面会のことに言及し、ロシアにおけるウクライナ人捕虜との面会希望を表明した。私は現在、返事を待っているところだ」と発言した。
また同氏は、返事がなければ、トルコは本件につき国連事務総長に連絡するつもりだと伝えた。
写真:トルコ・オンブズマン総局
その際同氏は、自身は今年の3月末にウクライナを訪問し、その際、ウクライナ人捕虜の親族と会談し、国内のロシア人捕虜が拘束されている場所を訪れたことを喚起し、ロシア国内で拘束されているウクライナ国民の拘束条件を把握するためのイニシアティブを取ったと指摘した。
同氏は、「私たちは、本件につき、あらゆる可能なコンタクトを取ろうとしている。ロシアが相手なので、それは容易ではない…。しかし、私たちは、努力を続けていき、私たちにできること全てを行う。オンブズマンとして、私たちは、政治的な決定やその他の決定を待つことはせず、自分の仕事を恒常的かつ計画的に行っている」と強調した。
さらに同氏は、努力は尽くしているものの、ロシアは国際法規範を無視するので、同国との対話は困難だと発言した。
面会時、ウクライナ人捕虜の親族たちは、ロシアがジュネーブ条約を遵守しておらず、医療ケアが不在で、ロシアの拘束条件が不十分なものであり、捕虜に対する権利剥奪や劣悪な環境について説明した。