日本とは真の戦略的パートナーシップに達している=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がウクライナ大使会議の際に発言した。大統領府広報室が伝えた。
ゼレンシキー大統領は、「アジア空間と太平洋地域全体が、現在、今後数十年がどうなるかが決まる出来事の中心地の1つとなっている。ウクライナは、世界の発展についての自らの見方を持っており、発展はルールに基づいた世界秩序システムの中で平和的なものでなければならない。ウクライナは、安全の供給者、国際秩序の防衛者として、関連のプロセスへと加わる準備がある。私たちは、アジア空間における私たちの外交的プレゼンスを強化していく」と発言した。
同文脈で、ゼレンシキー氏は、ウクライナと日本は真の戦略的パートナーシップに達したと述べ、そのような関係を模範にしなければならないと発言した。
その他同氏は、ラテンアメリカについて、チリやアルゼンチンといった国々やカリブ海の国々との活動には非常に良い結果が出ていると指摘した。同氏は、ウクライナは、協力を伸ばしていかなければならないとし、これらの国々のウクライナ大使や外交官は、「ウクライナ・ラテンアメリカ・サミット」というウクライナのイニシアティブを実現させることが課題だと述べた。
アフリカに関して、ゼレンシキー氏は、「国際法を尊重する国々との強力なパートナーシップが必要」と指摘した。同氏はその際、ウクライナはアフリカとの間で経済と安全保障面の連携が必要だとし、「ウクライナ・アフリカ」フォーラムをはじめとする直接的な外交活動も必要だと発言した。
その他同氏は、黒海地域においてウクライナの外交は、「地域がロシアの軍事脅威から自由となるように、全てのパートナー国と作業すべき」と指摘した。その際、「ウクライナからの穀物」「クリミア・プラットフォーム」といったイニシアティブや、地域の二国間協力の強化の必要性を伝えた。
さらに同氏は、「欧州大西洋に関しては、ウクライナの代表者一人一人が、『NATOは、ウクライナが加盟してはじめて完全となる』というような、理解に変化が生じるよう活動すべきだ。EUに関しては、交渉プロセスがウクライナにとって必要なだけのダイナミックさで行われねばならない」と発言した。
写真:大統領府