ゼレンシキー宇大統領、ローマ教皇と会談
ANSAが報じた。
会談とウクライナ代表団のプレゼンテーションの後、教皇はゼレンシキー氏に「平和はもろい花」と刻まれたブロンズの飾り額を贈呈したという。
これに対して、ゼレンシキー氏は、「ブチャの虐殺 マリーチカの物語」が描かれた油絵を教皇に贈ったとのこと。
教皇はまた、ゼレンシキー氏に、今年の「世界平和の日」のメッセージや書籍を贈呈したという。
また、ウクライナ大統領府の発表によれば、ゼレンシキー大統領は「平和の公式」実現に向けた活動、とりわけ10月30、31日にカナダで閣僚級で開催される被拘束・被追放のウクライナ国民の帰還を目指す会議が開かれると伝え、バチカン代表者を同行事へと招待した。
さらに同氏は、ロシアには負傷者、重病者、女性、児童が拘束されていると伝え、「ロシアは、私たちのウクライナ児童の強制的な移送を続けている。ある被占領地から他の場所へだ。また、私たちのウクライナ児童をロシアへと追放し続けている。そして、そうなるとその子供たちを探し出すのが極めて難しくなるのだ」と説明した。
写真:大統領府
加えて同氏は、昨日、ロシアに拘束されていたウクライナの記者であるヴィクトリヤ・ロシチナ氏が死亡したことが判明したと伝えた。
同氏はその際、「ヴィクトリヤさんを知っていた多くのウクライナの記者にとって、彼女の死は、本当のショックだ。そして、ロシアの拘束には、まだ多くの他の記者、市民活動家、被占領地自治体の長がいるし、ロシア占領時に捕まったただの普通の子供もいる」と説明した。
加えて同氏は、現在ロシアには400人以上の女性が拘束されていると述べた。また、「国際赤十字委員会(ICRC)やその他情報源を通じて確実に確認されているのは、1700人の民間人が拘束されているということだ。私たちの情報では、この数ははるかに多い可能性がある」と指摘した。
同氏は、拘束から戻ってきた者ほぼ皆が治療や長期のリハビリを要すると伝えた。
これに先立ち、ウクライナのヤツェンコ捕虜待遇問題調整本部代表は10日、2023年8月からロシアに拘束されていたウクライナの記者ヴィクトリヤ・ロシチナ氏が死亡したことを認めていた。
写真:ANSA、ウクライナ大統領府