北欧諸国首脳、ウクライナの「勝利計画」への支持を表明
ウクライナ大統領府広報室が共同声明全文を公開した。
共同声明には、「北欧諸国は、ゼレンシキー大統領が提示したウクライナの『勝利計画』を支持している。私たちは、その実現を促進するために作業していく。私たちはまた、ウクライナの主権、独立、領土一体性を尊重する国連憲章を含む、国際法に基づく公正かつ永続する平和への道にある、第2回『平和サミット』に向けて、ウクライナの立場を強化するべく作業していく」と書かれている。
また声明には、「ウクライナの未来はNATOの中にある」と記載されている。そして、「私たちは、ウクライナのNATO加盟を含む、同国の完全な欧州大西洋統合への不可逆的な道において、同国を支持し続ける」と書かれている。
その他声明には、北欧諸国が現時点でウクライナに200億ユーロを軍事、財政、人同支援の形で提供したことが喚起されている。また、ウクライナの冬季に向けた喫緊のニーズを満たすために多くの資金が割かれたことも指摘されている。
北欧の首脳たちは、ウクライナとの間で各国が締結した二国間安全保障協力・長期支援協定が、相互の安全保障の強化のために強固な基盤となっていることを強調した。
声明には、「北欧諸国は、その協定の一環で、軍事、財政、人道支援を提供することでウクライナを支援し続ける。北欧諸国とウクライナは、2024年のワシントンNATO首脳会議の会場内で発表された『ウクライナ・コンパクト』を歓迎する。それは、短期、中期、長期のウクライナ支援の枠組みを提供するものである。北欧諸国は、ウクライナの復旧・復興支援に関する『G7』首脳共同宣言を支持している」と書かれている。
さらに北欧諸国は、ウクライナの防衛産業との協力のさらなる発展への関心も示している。声明には、「現時点で、ウクライナ防衛産業での調達にすでに1億9500万ユーロが拠出されている」と書かれている。
北欧諸国首脳たちはまた、凍結ロシア資産からの余剰利益が上述のイニシアティブの資金源の1つになるとの見方を示している。声明には、「北欧諸国は、ウクライナへのマクロ記入支援という形で融資を行うために、ロシアの凍結資産から得られる余剰利益を活用するという合意を歓迎しており、ロシアが侵略戦争を停止し、ウクライナに戦争の損害を賠償するまで、ロシアの資産は凍結されたままであるべきだと考えている」と書かれている。
なお、ゼレンシキー大統領は28日、レイキャビクにてウクライナ・北欧サミットに出席していた。
写真:ウクライナ大統領府